子どもが生まれた後、保護者として直面する大きな課題の一つが「保活」と「就活」です。特に0歳から5歳の子どもを持つ親にとって、これらの活動をどのように進めるかは重要なテーマとなります。本コラムでは、産後の保活・就活に関する情報を、親しみやすくお伝えします。
ワーママの働き方と子どもの預け先2パターン

働くママの多様な働き方
現代のママたちは、家計の補助や自己実現、キャリア継続など、さまざまな理由で働くことを選択しています。働き方も多様化しており、フルタイム、パートタイム、在宅勤務など、自分や家族の状況に合わせたスタイルを選ぶことが可能です。
子どもの預け先:認可保育園と認可外保育施設
働く上で重要なのが、子どもの預け先の確保です。主な選択肢として、以下の2つが挙げられます。
- 認可保育園:自治体が認可した保育園で、保育料が比較的安く、設備や保育内容も一定の基準を満たしています。ただし、人気が高く、待機児童問題もあるため、入園が難しい場合もあります。
- 認可外保育施設:企業主導型保育所や無認可保育園などが該当します。柔軟な保育時間や独自の保育方針を持つ施設も多く、選択肢が広がりますが、保育料が高めであったり、施設の質が多様であるため、事前の情報収集が重要です。
例えば、大阪市のタクシー会社「南大阪第一交通」では、企業主導型保育所を設置し、女性ドライバーの雇用を促進しています。
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いつから探す?就活&保活スタートのタイミング
保活の開始時期
保活は、子どもの預け先を確保するための活動で、早めの準備が鍵となります。特に認可保育園への入園を希望する場合、以下のスケジュールを参考にしてください。
- 4月入園希望の場合:前年の10月~12月にかけて各自治体で申し込みが行われます。そのため、前年の夏頃から情報収集や園見学を始めるとスムーズです。
▶ 保活のスケジュール詳細:キッズライン
また、子どもの誕生月によっては、保活のスケジュールが変わることもあります。例えば、1月~3月生まれの子どもは、0歳児クラスの4月入園が難しい場合があるため、早めの情報収集が重要です。
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就活の開始時期
就活は、保活と並行して進める必要があります。特に、保育園の入園条件として「就労証明」が求められる場合が多いため、以下のポイントを参考にしてください。
- 産後すぐに復職を希望する場合:妊娠中から就活を始め、出産前に内定を得ておくと、スムーズに復職できます。ただし、産後の体調や育児の状況を考慮し、無理のない計画を立てることが大切です。
- 子どもがある程度成長してから復職を希望する場合:子どもの成長に合わせて、保活と就活のタイミングを調整しましょう。例えば、1歳の誕生日を目安に復職を計画する場合、誕生日前後に保育園の入園申し込みや就活を進めると良いでしょう。
大阪マザーズハローワークでは、子育て中の女性を対象とした就活セミナーや企業とのマッチング支援を行っています。
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産後ママの就活&保活スケジュール

妊娠中から出産直後
- 情報収集:妊娠中から保育園や就職先の情報を集め始めましょう。自治体の保育課やハローワーク、インターネットなどを活用して、最新の情報を入手してください。
- 園見学:体調が許す範囲で、気になる保育園の見学を行いましょう。実際に足を運ぶことで、園の雰囲気や保育方針を直接感じることができます。
出産後~生後6ヶ月
- 保育園の申し込み:各自治体の申請期間を確認し、必要書類を準備しましょう。
- スキルアップ:育児の合間にオンライン講座を活用し、資格取得やスキルアップを進めるのもおすすめです。
- 仕事探しの準備:希望の職種や働き方を整理し、求人情報をチェックします。
生後6ヶ月~1歳
- 保育園の結果発表:認可保育園の合否が発表されます。
- 仕事探し本格化:履歴書・職務経歴書を準備し、面接対策を始めましょう。
- 面接練習:子育てをしながら働くことへの理解がある企業を選び、志望動機をしっかり伝えられるよう準備しましょう。
1歳以降
- 職場復帰・新しい仕事開始:保育園が決まったら、スケジュールを調整しながら復職・転職を進めます。
- 職場との調整:時短勤務制度やテレワークの可否を確認し、自分のライフスタイルに合った働き方を模索しましょう。
まとめ
産後の保活と就活は、決して簡単なものではありませんが、計画的に進めることでスムーズに両立することが可能です。
重要なポイントの再確認
- 情報収集は早めに:保育園の選定や就職活動の準備は、出産前から少しずつ進めておくと安心です。
- 柔軟な働き方を考慮する:時短勤務やテレワークなど、子育てと両立しやすい職場を選ぶことが重要です。
- 自治体や企業のサポートを活用する:自治体の保活支援や、企業の子育て支援制度を積極的に利用しましょう。
- 無理をしない:育児と仕事の両立には、家族や周囲の協力が欠かせません。一人で抱え込まず、周囲の支援を得ることも大切です。
一歩ずつ、前向きに
保活や就活には不安がつきものですが、同じ悩みを抱えるママや支援機関の助けを借りながら進めていくことで、理想の働き方を見つけることができます。何よりも、自分と家族にとってベストな選択をすることが最も大切です。
「できることから始めてみる」そんな気持ちで、少しずつ前に進んでいきましょう。